Agent-based model simulation


社会をシミュレーションする方法にはさまざまなものがあります。個人や集団をソフトウェアエージェント(仮想社会のヒト)として記述し、社会構造をエージェント間の相互作用としてモデル化してボトムアップにシミュレーションを行うのがエージェントベースドシミュレーション(ABMS, Agent-based model simulation)です。他の手法では扱いが困難な課題への応用が期待されています。この方法を、アフリカ東部から世界各地に拡散、移住した現生人類(ホモ・サピエンス)の振る舞いや行動規範を探求するために活用してみようと考えています。

ABMSでは、基本的にさまざまな属性(attribution)を備えたエージェントが位置(座標)ごとに異なる属性をもった環境(Enironment)をもったワールド(パッチで構成される仮想空間)を定められた規則(Rules)に従って時間とともに動きまわります。エージェント、環境、規則を変えることで、エージェントは異なった振る舞いをします。ABMSは、初期現生人類のライフサイクルを探る1つのアプローチだと思われます。