パレオアジア文化史学 - アジア新人文化形成プロセスの総合的研究
計画研究A03「アジアにおけるホモ・サピエンス定着期の気候変動と居住環境の解明」
約20万年前頃のアフリカ大陸で誕生したホモ・サピエンス (新人) は、10~5万年前頃以降、ユーラシア各地の多様な環境に適応しつつ拡散し、先住者である旧人たちと交替しました。新人が拡散し定着した時代のアジア(以後、「パレオアジア」という。)を文化史学的な観点から考究し、アジアにおける新人文化の形成過程の実態と背景を明らかにするため、プロジェクト「パレオアジア文化史学 - アジア新人文化形成プロセスの総合的研究 -」(文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)平成28~32年度) を進めています。
パレオアジア文化史学・計画研究A03「アジアにおけるホモ・サピエンス定着期の気候変動と居住環境の解明」(研究代表者・北川浩之、名古屋大学宇宙地球環境研究所)では、新人がアジア各地に拡散し定着した時代の気候・植生・環境に関わる証拠を多面的に解析することで、アジア各地の新人の居住環境や生活様式(生活の痕跡)を探り、新人文化の形成過程の解明を目指しています。