トゥクトゥクから市バス [カンボジア]


市バス(プノンペン)

三輪タクシー(さんりんタクシー)は、東南アジアから南アジアにかけて、最近では南欧などでも普及している軽便な交通機関です。インドやパキスタンでは「オート・リクシャー (auto-rickshaw)」あるいは「リクシャー」、バングラデシュでは「ベイビータクシー (baby taxi)」、ネパールでは「テンプー(tempo)」、スリランカでは「スリーホイーラー  (three-wheeler)」、インドネシアでは「バジャイ (bajaj)」、フィリピンでは「トライシクル (tricycle)」、タイやラオスさらにポルトガルなどで「サムロー」や 「トゥクトゥク」(Tuktuk) と呼ばれていいます。カンボジアでは、 タイなどと同様に トゥクトゥクと呼ばれ、市内観光にも重宝されています(ただし、料金メータがあるわけでなく、そのつど運賃の交渉が必要で、時には法外な料金を求められることがあります- 2018年、市内移動で2ドル程度?)。プノンペンの特有の生暖かい風を感じながら走るトゥクトゥクは案外気持ちがいいものです。

2014年3月より、JICAの支援のもとプノンペンにも公共バス(市バス)が導入されました(バス中で現地の方と話していたら、日本の援助に感謝していました)。路線は順次拡大され、現在では8つの路線で運行されています。運賃は一律で1500リエル(約40円)です。日本の支援で導入されただけあり、日本のバスとほとんど同じ感覚で利用することができます。バス停でまっていて、お目当ての番号のバスがきたら手をあげると止まってくれます。乗車時に運賃箱に1500リエルを入れるだけです。市内から空港までは03番のバス(空港~セントラルマーケット~リバーサイドの循環バス)が便利です。交通事情によって必要な時間はまちまちですが(タクシーや トゥクトゥクなどの 他の交通機関も同じです)、プノンペンの街並みを見学しながら1時間の小旅行で空港にたどり着くことができます。私は、埃まみれになるトゥクトゥクよりエアコンのきいた市バスでの利用を進めます。また、プノンペン市内の酷い交通渋滞の緩和のためにも、市バスの利用拡大を期待しています。