Lý Sơnは、ベトナム・クアンガイ(Quang Ngai)県の沖合に位置し、Cu Lao Re島とAn Binh島の2つの島からなります。2,500万〜3,000万年前に地震活動と火山噴火によって形成され、現在、5つの死火山が存在しています。本島では、Sa Hu San文化(1,000 BC–200 AD、ベトナム中部のメコンデルタからクアンビン省に分布)に属する遺跡が発見されています。16世紀後半から17世紀初頭にかけて、現在の住民の祖先でされるベトナム人が島に移住したとの記録が残されています。当時、ベトナム人は気象、気候、そして海賊で多くの困難に直面し、島には海賊に対する地元住民の闘いの証拠との遺物が多数残されています。
Lý Sơnには火山噴火でできた3つのクレータがあり、そのうち最大のものはMount Thoi Loiです。今回のPhong Xuan Dan博士(ベトナム科学技術アカデミー地理研究所)との共同調査は、過去の気候変動を復元する目的で、Lý Sơnクレータにたまった堆積物の状況調査、試料採集が目的です。ハノイからベトナム中部Tam KỳのChu Lai国際空港へ、タクシーでQuang Nam県のSa Ky港(約20 Km)に向かい、高速船でLý Sơnに向かい、Lý Sơnの3つのクレータの地質学的な調査を4月4日~6日の3日間に行いました。