プノンペン国立博物館 [カンボジア]


カンボジアの首都プノンペンのトンレサップ川のほとりに建つ「カンボジア国立博物館」(The National Museum of Cambodia) は、カーディナルレッド(深紅色)の渋い赤が印象的な伝統的建物で、アンコール・ワットを代表とするクメール様式の芸術品、そして19世紀から20世紀の美術的な価値の高い日用品など貴重な美術品が多数展示されています。館内の回廊を左回りに一周すると、各時代の青銅器や鋳造品物、プレ・アンコール期やアンコール期の宮廷の装飾品、最後に旧石器時代などの遺物などの展示を見学することができます。中庭中央に鎮座する「ライ王」の像(レプリカ)は有名です(カンボジアの伝説的な王「ライ王」。密林で大蛇(実は義理の父であるヘビ王)をしとめた際にその返り血を浴びたことでライ病(ハンセン氏病/レプラ)になってしまったという伝説が伝承されています。三島由紀夫はこの伝説をもとに「ライ王のテラス」を執筆)。また、館内に設置してある「巨大なガルーダ像」(コー・ケー遺跡の出土品)、「横たわるヴィシュヌ神の胸像」、「8本腕のヴィシュヌ神」などは見所です。(営業時間:毎日 8:00~17:00)

The National Meuseum of Cambodia (2018/12/29)