Enot Tsukin 伏流水によるマイクロ侵食谷の形成 [イスラエル]


地球上で最も標高の低い自然保護区として知られるEnot Tsukin(あるいはEn Fashkha)自然保護区は死海の北西に位置します。Enot Tsukinでは、死海渓谷の西岸の急斜面の石灰岩やドロマイト(苦灰石または白雲石)からなる帯水層を通じて伏流水(塩水)が放出されています。その年間放出量は、700,000,000立方メートルと見積もられています。この伏流水には、深層の原初塩水や死海が後退期に補足された死海の湖水の混合などにより(今後実証していく必要があります)、塩分が含まれています。現在、死海の湖水準は年間1メートル程度の速度で低下しています。Enot Tsukinの伏流水は、湖岸の堆積層を侵食し、マイクロ侵食谷を形成しています。



イスラエルEnot Tsukinの マイクロ侵食谷